再受験医師の社説紹介ブログ

医学部再受験し、地方国立大学を卒業しました。 毎日全国紙の社説のうち、面白そうなものを紹介します。 各紙の話題が共通している場合は、内容を比較します。

【社説比較】岸田首相の所信表明演説

各紙の比較

読売が「所信表明演説札幌五輪招致」

朝日が「臨時国会開幕/総務省不祥事」

毎日が「所信表明演/こども庁の創設」

産経が「所信表明演説ウクライナ情勢」

 

をとりあげた。

岸田首相の所信表明演説に対する論調を比較する。

 

 

 

岸田首相の所信表明演説

 岸田首相が国会で所信表明演説を行った。新型コロナウイルス対策や経済対策、外交・安保について語った。

 

 新型コロナウイルス対策について、『「細心かつ慎重に対応する」と述べ、「慎重すぎるのではないかとの批判は私が全て負う」と強調した』。また『ワクチンの3回目接種について「優先度に応じ、できる限り前倒しする」と表明した』。

 

 経済対策について、『「新しい資本主義」の実現を目標に掲げ、「成長も分配も実現する」と訴えた』。そして、『具体策として、保育士らの賃上げや、給与を引き上げた民間企業への税制支援の拡充を挙げた』。

 

 外交安保については、『早期に訪米し、バイデン大統領と会談する意向を示』すとともに、『北朝鮮のミサイル発射などを念頭に、「敵基地攻撃能力も含め、あらゆる選択肢を排除せず現実的に検討する」と語った』(以上読売)。

 

 『最後に憲法改正を取り上げ、国会議員に対し、国会での積極的な議論と国民的議論の喚起を呼びかけた』(朝日)。

 

 

 読売は、ワクチン接種について『ワクチンの効果は、時間とともに低下するとされており、前倒しを図るのは妥当』と評価しつつも、『肝心のワクチン供給が間に合うのか、はっきりしない』と懸念を示した。

 

 経済対策について、首相の取り組みを否定はしないものの、『「成長と分配の好循環」を生み出すには、もう一段の施策が必要だろう』とさらなる踏み込みを求めた。

 

 外交安保について、日米同盟の重要性を強調し、抑止力を高める具体策を議論するよう求めた。

 

 

 朝日は、コロナ対策について『国際線の新規予約停止をめぐる朝令暮改には触れなかった』ことを指摘し、首相自身から説明するよう求めた。

 

 経済対策について、『従来の施策の延長線上のものが多い』とあまり評価していない。

 

 外交安保について、『沖縄県民が繰り返しノーを突きつけた米軍普天間飛行場辺野古移設を推進する立場も見直す』ことと『核禁条約締結国会議へのオブザーバー参加』を求めている。

 

 憲法改正について、『安倍元首相の改憲ありきの前のめりな姿勢が野党の不信と反発を招き、落ち着いた議論の環境を損ねた』と過去の政権批判につなげた。

 

 

 毎日は、『最優先課題に新型コロナウイルス対策と経済回復を挙げたが、具体策に乏しかった』と批判し、『もっと独自色を出す必要があるのではないか』という。特に経済については、『成長で得た果実を分配する発想はアベノミクスと変わらない』と評価が低い。

 

 もっとも、『オミクロン株への対応では、水際対策を強化し、混乱を招くとすぐ撤回した』ことや、『「最悪の事態を想定する」として、ワクチンの3回目接種を前倒しすると表明した』ことについては、好意的に評価している。

 

 

 産経は、安全保障に注目した。特に『自衛隊敵基地攻撃能力を持つ』ことは、『中国やロシア、北朝鮮弾道ミサイルの変則軌道化や極超音速兵器の開発、配備を急いでいる』ことへの抑止として必要だという。

 

 憲法改正について、『憲法のどこを改めるべきだと考えているのか、自民党総裁の岸田首相自らが率先して国民に積極的に語りかけていく』よう求めている。

 

 

 

リンク

読売:

所信表明演説 政策実現へ具体的な手順示せ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

札幌五輪招致 地元の機運をいかに高めるか : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)臨時国会開幕 丁寧な説明 質疑でこそ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)総務省不祥事 根幹うやむやにするな:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:首相の所信表明演説 岸田カラーなぜ出せない | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:こども庁の創設 これで理念実現できるか | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】首相の所信表明 発言の実現力が問われる - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】ウクライナ情勢 ロシア部隊は国境を去れ - 産経ニュース (sankei.com)

 

 『』内はリンクからの引用です。