再受験医師の社説紹介ブログ

医学部再受験し、地方国立大学を卒業しました。 毎日全国紙の社説のうち、面白そうなものを紹介します。 各紙の話題が共通している場合は、内容を比較します。

【社説比較】衆院選公示

各紙の比較

 読売・朝日・毎日が公示された衆院選をとりあげ、産経が衆院選討論会をとりあげた。その他産経が不登校者が最多になったことをとりあげた。

 

 衆院選について論調を比較する。

 

 

 

衆院選公示

 衆院選公示に先立って、昨日日本記者クラブ党首討論会が開かれた。各紙その議論をもとに、衆院選について論じた。

 

 

 読売は、成長と分配・コロナ対策・安全保障について論じた。

 

 経済政策について、岸田首相は『民間任せではなく、官民が協力する形で賃上げなどを進める』と、立憲民主党の枝野代表は『消費税、所得税の減税や給付を起点に成長を作り出す』と訴えた。

 読売は、『分配だけでは持続的な成長にはつながるまい。成長分野への投資などで、活力ある経済を生み出していく必要がある』とした。

 

 コロナ対策について、『首相は、感染力が2倍の変異ウイルスにも対応できるだけの病床を確保し、ワクチン接種証明などを活用した行動制限の緩和を進める方針を示している

枝野氏は、水際対策を強化し、PCR検査を飛躍的に増やすことなどで、感染を徹底的に封じ込める考えを強調した。』

 読売は、『ワクチンを2回接種した人が7割近くに達し、死亡や重症化のリスクは減ったとみられている』と強調し、『感染抑止と経済活動の両立』を求めた。

 

 安全保障について、読売は『立民、共産、れいわ新選組、社民の4党は政策協定で、安保関連法の一部廃止や、沖縄県の米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設の中止を掲げている』ことを指摘し、『普天間の県外移設を訴えて日米関係を悪化させた鳩山政権と同じ失敗を繰り返すことにならないか』と懸念を示した。

 

 

 朝日野党共闘・国会の機能・投票率について論じた。

 

 野党共闘について、『立憲の枝野幸男代表は、首相指名選挙では各党に自らへの投票を呼びかけるが、「政権そのものは単独政権」と言明した』。

 『日米安保条約の「廃棄」や自衛隊の将来的な「解消」を綱領に掲げる共産との協力』について、『党の見解を政権には持ち込まない』こと、『緊急時の自衛隊の活動は、枝野内閣の行政権の発動として、責任をもって対応する』ことを示した。

 もっとも朝日も、『政策の具体化にあたり、各党間の調整は円滑に進むのか、安定的な政権運営が本当に実現できるのか』に懸念を示している。

 

 国会の機能について、安倍・菅政権で『憲法の規定に基づいて野党が求めた臨時国会の召集要求をたなざらしにしたり、首相が野党の質問にまともに答えなかったり、説明責任をないがしろにする姿勢』があったと指摘した。

 そして、『この間、自民党内から政権の行き過ぎに歯止めをかけたり、自浄作用を発揮したりする動きはなかった』と批判し、『与野党を問わず、新しく選ばれる議員には、国会の役割を立て直す重い責任がある』と強調した。

 

 また投票率について、『自民党が政権復帰した12年の投票率は59・32%。民主党政権が誕生した09年より約10ポイント落ち込んだ。その後の14年は52・66%、17年は53・68%と過去最低水準が続く』とその低さを憂慮した。そして、『一般的には、投票率組織力があり、地方議員の数も多い自公に有利とされる』と指摘した。

 

 

 毎日も、投票率の低さについて論じた。とくに『若年層の低さ』について、『前回17年、20代の投票率34%は60代の半分にも満たなかった』という。

 

 他国と比べても低水準で、『ドイツでは、メルケル首相の後継を決める先月の連邦下院総選挙で投票率約77%だった。英国の19年下院総選挙は約67%、高い傾向で知られるスウェーデンの18年総選挙は8割を大きく超えた』。

 

 低投票率の現状について、毎日は『棄権する有権者が増えれば、一定の強固な支持層を持つ政党の得票が重みを増す。政党は偏った世代や所得層の声に耳を傾けがちになる。政治からは緊張感が次第に失われてしまう』とその深刻さを強調した。

 

 とはいえ、『今回は、各党とも従来以上に若者らを意識した公約を掲げる傾向がうかがえる』という。

 

 

 産経は、討論会において『「世界の中の日本」という視点から、目指す日本の姿や具体的政策が語られなかったのは残念』という。

 

 経済について、『最近の20~30年で、多くの主要国はGDPを2倍以上にしてきた。日本の昨年の1人当たりの名目GDPは、先進7カ国の中で6位にすぎない』と日本の低成長を憂慮した。

 

 また、中国や北朝鮮などへの対応が議論されなかったことに不満を漏らした。

 

 

 

リンク

読売:

きょう公示 政策実現の確かな道筋論じよ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)衆院選きょう公示 「1強」が生んだ弊害正す時:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:日本の選択 衆院選きょう公示 投票こそが政治を変える | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】衆院選討論会 もっと論戦を盛り上げよ - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】不登校最多 学校の魅力を取り戻そう - 産経ニュース (sankei.com)

 

 『』内はリンクからの引用です。