再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】バイデン氏の国連演説など

各紙の比較

 読売と産経がみずほシステム障害を、読売・毎日・産経がバイデン氏の国連演説をとりあげた。その他朝日が中国TPP申請/コロナと総裁選、毎日が自民の「政治とカネ」をとりあげた。

 

 バイデン氏の国連演説について論調を比較する。

 

 

 

バイデン氏の国連演説

 『バイデン米大統領が国連総会で一般討論演説を行い、外交政策の基本方針を説明した』。また、『感染症や気候変動の脅威に国際社会が一致して対処すべきだと訴え、人権など普遍的価値観の尊重を唱えた』。一方で、『中国を名指しで非難するのを避け、「新たな冷戦は望んでいない」と語った』。

 

 

 読売は、『トランプ前大統領の「米国第一主義」から国際協調への転換が改めて鮮明になった』、『米英豪による新たな安全保障協力の枠組み「オーカス」の創設や、日米豪印による「クアッド」の進展が、インド太平洋地域の安定に寄与するのは間違いない』と評価した。

 

 一方で、『バイデン氏の政策遂行の手法には疑問な点もある』という。まず、『アフガニスタンからの米軍撤収では、アフガンで共に活動していた北大西洋条約機構NATO)の同盟国との根回し不足が目立っていた』。

 

 また、オーカスを巡って米英とフランスの間に対立が生じている。『オーカスは、豪州が米英の支援を受けて原子力潜水艦を導入することが目玉』だが、『豪州との潜水艦共同開発計画を破棄されたフランスは、事前の説明がなかったとして猛反発し、米豪両国に駐在する大使を本国に呼び戻した』という。

 

 対中関係については、『軍拡に走る中国が、「力による現状変更」を実現可能だと誤認しないよう、米国と同盟国が抑止力を高めることが重要』と軍事的な抑止を促している。

 

 

 毎日は、『バイデン氏の演説は世界を勇気づけるものだった。激化する米中対立に国際社会は懸念を示していたからだ』と高く評価した。

 

 米中の『相互の不信は根強く、軍備増強も続く。認識の違いを解消するのは容易ではない』と認めつつも、『かつての米ソ冷戦時代とは異なり、世界はグローバル化し、相互依存が強まっている。米中を分かつ「鉄のカーテン」を下ろす隙間(すきま)はどこにもない』として、米中協力の必要性を説いた。

 

 具体的には、『気候変動、新型コロナウイルス感染症、核不拡散など地球規模の課題は、米中が主導する責任がある。協力の足場となるはずだ』という。

 

 

 産経は、クアッドやオーカスについて『中国包囲網の構築が着々と進んでいることであり、評価できる』と肯定的だ。フランスと米英の対立については、『利害対立が起きるのは当然であり、それを乗り越える努力をするのが同盟・友邦諸国』と、あまり問題視していないようだ。

 

 いっぽうで、『バイデン大統領が演説で、「中国」という言葉を避け、名指ししなかったこと』には不満を漏らした。

 

 

 

その他の話題まとめ

読売によると、『金融庁は、今年2月以降、7度のシステム障害を起こしたみずほ銀と、持ち株会社みずほフィナンシャルグループ(FG)に業務改善命令を出した』。『システムの改修の必要性などを検証し、緊急時の顧客対応を含めた計画を10月29日までに提出するよう求めた。その上で、緊密な情報共有により適切な管理を促すという』。

産経によると、『金融庁が事実上、同行のシステムを管理下に置くという異例の行政処分』ということになる。

 

 

 

リンク

読売:

みずほシステム 国の関与強化で安定させよ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

バイデン外交 戦略の進め方に問題はないか : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)中国TPP申請 ルール順守の見極めを:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)コロナと総裁選 「失政」の核心を論ぜよ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:自民の「政治とカネ」 党改革は疑惑の解明から | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:バイデン氏の国連演説 「新冷戦にしない」実行を | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】バイデン氏演説 対中包囲網を機能させよ - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】みずほに改善命令 経営陣は責任の明確化を  - 産経ニュース (sankei.com)

 

 『』内はリンクからの引用です。