再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】緊急事態宣言拡大

各紙の比較

 4紙すべてが緊急事態宣言拡大をとりあげた。その他読売が三菱電機新体制、朝日がコメ先物上場、毎日が安倍氏の不起訴不当、産経が五輪をとりあげた。

 

 緊急事態宣言拡大について論調を比較する。

 

 

 

緊急事態宣言拡大

 『政府はきのう、東京、沖縄を対象としていた緊急事態宣言を、埼玉、千葉、神奈川、大阪の1府3県に拡大することを決めた。全国的な感染の広がりを受け、北海道、石川、京都、兵庫、福岡の5道府県には、まん延防止等重点措置を適用する』(朝日)。

 

 

 読売は、『感染拡大と五輪開催を結びつける意見があるが、筋違いだろう』と強調した。理由は『今大会は、感染防止を最優先に、大半が無観客で開催されている。これまで、競技会場や選手村で大きな集団感染は起きていない』などだ。

 

 また、『選手らは、競技会場や選手村などの決められた場所だけを移動するという厳しい制限の中、全力で競技に臨んでいる』ことから、『拡大の原因を五輪に求めるのは、選手たちにも失礼ではないか』と結論づけた。

 

 

 朝日は、政府の『現状認識や見通しの甘さ』を批判した。政府は当初、ワクチン接種がすすんでいることから『新たな措置に慎重だった』という。

 

 しかし 感染拡大の実態は厳しく、『東京では、40~50代を中心に入院だけではなく、重症者も増え、自宅待機を余儀なくされる人も多い。ワクチンが高齢者以外にも幅広く行き渡るには、まだ時間がかかるうえ、世界で猛威をふるうデルタ株の感染力の強さには、ワクチンの普及が進んだ国も対応に苦慮している』。

 

 朝日は五輪に対する対応などを例に、『政治指導者自身が、都合のいいデータばかりをあげて、厳しい現実に目をふさいでいるようにみえる』として、楽観を排するよう政府に求めた。

 

 

 毎日も、『ワクチン接種を進めれば、感染が拡大しても医療崩壊は防げる』との『政府の見通しの甘さ』を厳しく指摘した。

 

 そして、『医療崩壊の回避が最優先だ。先を見越して病床を確保し、自宅で療養する患者の症状悪化を把握する体制を整えなければならない』と求めた。

 

 

 産経は、『宣言発令中の東京都で感染が急速に進んでいる』ため、宣言の延長や地域拡大の効果を疑問視している。

 

 そして代替策として、『宣言地域を対象に、ワクチンの優先接種を進める』こと、『接種を強制できない以上、接種になんらかの特典を設ける』ことなどを提案している。

 

 

 

 

リンク

読売:

緊急事態拡大 緩みは五輪のせいではない : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

三菱電機新体制 閉鎖的な風土を改められるか : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)宣言地域拡大 根拠なき楽観と決別を:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)コメ先物上場 不透明な議論を改めよ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:全国に広がる第5波 楽観改め対策立て直しを | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:安倍氏の不起訴「不当」 捜査徹底が検察の責任だ | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】緊急事態拡大 宣言下の悪平等に陥るな - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】五輪の難しさ 選手の奮闘に敬意を払う - 産経ニュース (sankei.com)

 

 『』内はリンクからの引用です。