再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】東京都議選

各紙の比較

 4紙すべてが東京都議選をとりあげた。その他読売が巨大IT企業、朝日が熱海の土石流、毎日が企業の社会的責任、産経が中国の宇宙軍拡をとりあげた。

 

 東京都議選について論調を比較する。

 

 

 

東京都議選

  『自民党東京都議選で、33議席にとどまった。過去最少だった前回の23議席に次ぐ苦戦である。第1党は奪還したものの公明党と合わせて過半数を確保するという目標に及ばなかった』。

 

 『小池百合子知事が創設した地域政党都民ファーストの会議席を減らし、第2党に転落した。立憲民主党共産党を下回った』(読売)。

 

 

 読売は、自民敗北の理由として『新型コロナウイルスの新規感染者数が増加に転じる中でワクチン供給が遅れ、東京五輪パラリンピック開催にも不安が広がった』こと、『政治とカネをめぐる不祥事や、公文書改ざん問題などに適切に対処しなかったこと』をあげた。

 

 一方で、立民が『出口調査によると、無党派層の16%しか取り込んでいない』など『国政の野党第1党としては物足りない結果だった』。

 

 

 朝日は、『ワクチン接種をめぐる混乱が「逆風」になった』こと、『東京五輪についても、「開催ありき」で突き進む政権と都民の意識の乖離(かいり)は大きかった』ことを指摘した。朝日の世論調査では、『 延期・中止が6割、開催する場合も無観客が6割超 』という。

 

 五輪に関して、『「無観客」での開催を公約に掲げた都民ファが自民に迫る第2党となり、「中止」を強く訴えた共産党議席を積み増したことを重く受け止めねばならない』とする。

 

 立憲民主党については、『ほぼ倍増したとはいえ、もともとの議席が1桁だった。民意を引き寄せる力強さに欠け、政権批判の受け皿としては都民ファが勝った』と厳しい見方だ。

 

 

 毎日は、『五輪の中止を訴えた共産党と、延期か中止を主張した立憲民主党議席数を伸ばした』こと、『都民ファーストの会」は「最低でも無観客」を訴えた』ことにより、『有観客での開催を目指す政府方針に反対する勢力が、都議会で過半数を占めたことになる』と指摘した。

 

 そして、『この1年間、首相と小池氏で責任を押し付け合う場面が目立った。両者は都議選で示された民意に向き合うべきだ』と求めた。

 

 

 産経は、『公明は候補者全員が当選を果たしたのだから、実質的には自民の「敗北」である』とする。『直接の敗因は、政府の新型コロナウイルスへの対応と、開幕が間近に迫った東京五輪開催への忌避感だった』。

 

 具体的には、『都内で2回の接種を終えたのは3日現在で全世代の約8%にすぎない。緊急事態宣言や蔓延(まんえん)防止等重点措置は延期や再発令を繰り返し、支援金支給の遅れや、酒を飲めたり飲めなかったりの連続に、多くの人が嫌気がさしている』。

 

 また、『自公両党は公約で五輪開催の是非には触れず、選挙戦では感染対策を徹底した上で開催すべきだと主張してきた』が、『この分かりにくさが、五輪への嫌悪感を助長した』との考えだ。

 

 

 

リンク

読売:

勝者なき都議選 有権者の批判どう受け止める : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

巨大IT調査 基本ソフトの寡占も監視せよ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)東京都議選 菅政権への厳しい審判:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)熱海の土石流 危険地域の再点検を:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:都議選で自民振るわず 政権不信の民意示された | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:変わる企業のあり方 社会的責任果たす統治に | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】自民の「敗北」 為すべきことの徹底図れ - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】中国の宇宙軍拡 日米協力で脅威を抑えよ - 産経ニュース (sankei.com)

 

 『』内はリンクからの引用です。