再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】通常国会閉会

各紙の比較

 4紙すべてが通常国会閉会をとりあげた。その他読売が認知症の新薬、朝日がカルテ開示判決、毎日が日韓関係をとりあげた。

 

 通常国会閉会について論調を比較する。

 

 

 

通常国会閉会

 通常国会が閉会した。各紙は今国会をふりかえり、政府与野党に注文をつけた。

 

 

 読売は、政府を評価すべき点と不十分な点を列挙した。『コロナ対策を強化する新型インフルエンザ対策特別措置法を改正し、106兆円を超える2021年度予算を成立させた。病床の確保に努め、事業者支援を拡充するための態勢を整えた』など政府を評価すべき点をあげた。

 

 また、与野党は対立してばかりではない。『児童生徒にわいせつ行為をした教員を教壇から追放するための新法』は、与野党協調で成立した。

 

 いっぽうで、『緊急事態宣言発令や対策を巡る政府と自治体の対応は場当たり的で、私権制限や支援策に関する与野党間の議論は深まらなかった長期的な医療提供体制の見直しや、新規ワクチンの早期承認に向けた検討も不十分だった』。

 

 また、『東京五輪パラリンピックについて「安全、安心の大会を実現する」と繰り返すばかりで、具体的な安全確保策を明確にしなかった』。

 

 そして、『大規模買収事件を起こした河井克行元法相夫妻を始め、不祥事による議員辞職が相次いだ。放送関連会社「東北新社」の外資規制違反問題でも、行政をゆがめた核心部分がうやむやのまま残った

 

 

 朝日は、政府の国会軽視の姿勢を強く批判した。『野党はコロナ対応などを理由に、会期の大幅な延長を求めたが、与党は取り合わなかった』ことについて、菅首相東日本大震災当時『菅直人首相に会期延長を求める運動の先頭に立っていたのに、ご都合主義が過ぎる』というのだ。

 

 また、政治とカネの問題についても『真相解明や責任の明確化、再発防止への取り組みは、とても十分とはいえない』。

 

 朝日は、『閉会中審査に積極的に応じるとともに、コロナ対応に遅れが生じぬよう、臨時国会の早期召集もためらうべきではない』と政府に求めた。

 

 

 毎日も、与党が会期延長を受け入れなかったことについて『インド由来の変異株の流行が危惧される中、無責任と言わざるを得ない』と批判した。

 

 また、菅首相の『説明を軽んじる姿勢』を多方面であげ、批判した。緊急事態宣言等の判断に関して追求された際には、『希望する全国民にワクチン接種を10月から11月にかけて完了すると強調し、はぐらかした』。長男が関わった総務省接待問題や政治とカネの問題、学術会議問題についても『説明責任を果たそうとしていない』。

 

 

 産経は、中国の人権侵害を避難する決議が見送られたことについて、与野党を強く批判した。『日本維新の会、国民民主党立憲民主党や自民の外交部会などが了承手続きを終えたが、公明の同意が得られず、採決見送りとなった』という。

 

 また、土地利用規制法について『立民と共産党が成立を妨げようと徹底抗戦したこと』を『安全保障上、極めて無責任な姿勢』と批判した。

 

 

 

リンク

読売:

通常国会閉幕 難局克服への議論が足りない : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

認知症の新薬 実用化へ効果を見極めたい : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)カルテ開示判決 国際基準踏まえ改善を:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)延長せず閉会 国会軽視の根深い体質:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:通常国会が閉会 首相の独善変わらぬまま | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:向き合わぬ日韓首脳 事態打開の意思が見えぬ | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】人権決議の見送り 時が止まった国会なのか 中国におもねる姿勢改めよ - 産経ニュース (sankei.com)

 

 

 『』内はリンクからの引用です。