再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】党首討論

各紙の比較

 4紙すべてが党首討論をとりあげた。その他読売が池田小事件、朝日が日韓歴史問題、毎日がG7サミット、産経が医療費の高齢者2割負担をとりあげた。

 

 党首討論について論調を比較する。

 

 

 

党首討論

  『2年ぶりとなる党首討論が国会で開かれた』。主に新型コロナウイルスの流行、東京五輪パラリンピックの開催について議論された。もっとも、立憲民主党の枝の代表以外の野党党首の持ち時間は5分しかなく、議論は深まらなかった。

 

 オリンピックについて『首相は、「国民の命と安全を守るのが責務だ。守れないなら、やらないのは当然だ」と語った』。また、『1964年の前回大会を鮮明に記憶していると語り、今回の開催によって「今の子供や若者に希望や勇気を伝えたい」と強調した』。

 

 コロナ対策について、ワクチン接種を『10月から11月にかけて、希望する国民すべてに終えることを実現したい」と語った』(読売)。

 

 

 読売は議論の内容への価値判断が少ないが、概ね首相支持といってよさそうだ。

 

 オリンピックの感染対策について、『海外からの報道陣などへの対応については、「日本国民と接触することがないように、GPS(全地球測位システム)を使って行動管理する」と述べた』と紹介したうえで、政府の分科会の提言を『真摯しんしに受け止め、より効果的な対策を講じねばならない』と求めた。

 

 首相が前回大会について語ったことには好意的で、『様々な機会を通じて、首相が自らの言葉で五輪の意義を語ることが重要』とした。

 

 

 朝日は首相に批判的だ。立憲民主党の枝野代表が緊急事態宣言の解除基準を明らかにするよう求めたのに対して、『首相は、ワクチン接種への取り組みを延々と説明しただけで、前回の解除判断への反省や今回の解除基準に触れることはなかった』。

 

 首相が前回大会について語ったことについて、『人々に感動や希望を与える五輪の意義を伝えたかったのだろうが、思い出語りだけでは、コロナ禍の下、なぜ五輪なのかという問いに答えたことにはならない』と厳しい。

 

 

 毎日も、『開催の意義や「安全・安心」の根拠を聞いているにもかかわらず、まともに答えなかった』と首相を批判した。

 

 また、首相が『「10月から11月にかけて希望する国民すべてに終えたい」と強調した』ことについて、『五輪までに接種を受けられるのは一部にとどまる。「安全・安心」の根拠にはならない』と指摘した。

 

 

 産経は首相に好意的だ。首相は、ワクチン接種が加速し『医療体制の逼迫(ひっぱく)が大幅に改善されると指摘』し、『枝野幸男代表は接種促進への期待感を表明した』と前向きな話題があった。

 

 五輪関係者の感染対策について、『五輪・パラだけにゼロリスクを迫るような枝野氏や志位氏の物言いはバランスを失していないか』と野党党首を批判した。

 

 また、五輪の意義を首相が語ったと高く評価した。『昭和39年の前回東京五輪の記憶に基づき「底知れない人間の能力を感じた」と述べ、素晴らしい大会を今の子供や若者が見ることで「希望や勇気」が伝わることを願った。パラが「心のバリアフリー」の学習にもなると指摘した。野党党首が開催の意義に触れなかったのとは対照的だ』。

 

 

 なお、毎日を除く3紙は、党首討論の回数増や時間延長与野党に求めている。

 

 

 

リンク

読売:

党首討論 五輪開催へ情熱と具体策語れ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

池田小事件20年 学校の安全を再確認したい : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)党首討論 首相の言葉が響かない:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)日韓歴史問題 外交解決の責任果たせ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:党首討論と五輪 開催の意義を語れぬ首相 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:G7サミットと世界 格差是正への責任は重い | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】党首討論 ワクチン邁進が最優先だ - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】高齢者2割負担 医療体制を抜本改革せよ - 産経ニュース (sankei.com)

 

 『』内はリンクからの引用です。