再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】緊急事態宣言延長

各紙の比較

 4紙すべてが緊急事態宣言延長をとりあげた。その他読売が児相職員逮捕、朝日が教員の性暴力をとりあげた。

 

 緊急事態宣言延長について論調を比較する。

 

 

 

緊急事態宣言延長

 『政府は、東京都など9都道府県に発令中の緊急事態宣言について、6月20日まで延長することを決めた。宣言に準じる「まん延防止等重点措置」の5県とともに、当初から20日が期限だった沖縄県とそろえる形となった』(読売)。

 

 

 読売によると、『ワクチンの供給は本格化してきたものの、1日の接種回数は50万回ほど』で、1日100万回の政府目標には及ばない。読売は、『歯科医に加え、全国に20万人いる臨床検査技師らも活用し、打ち手を確保すること』を求めた。

 

 変異株の拡大は深刻で、『国内のウイルスは、すでに大半が英国型に置きかわったという。感染力がさらに1・5倍とされるインド型の発見も相次ぎ、今後、主流になる恐れがある』。

 

 その他、休業要請の一部緩和や、支援金支給の遅れについても触れられている。

 

 

 朝日は、『「自粛疲れ」「宣言慣れ」がいわれるなか、時短や休業、外出の自粛などに国民の協力を得るには、より一層丁寧な説明と、事業者への迅速で、きめ細かな支援が不可欠だ』と、政府にさらなる説明・事業者支援を求めた。

 

 また、『「開催ありき」で東京五輪に突き進む姿勢が、政府や都のコロナ対応への不信を生んでいる』として、改めて五輪の開催中止を求めている。

 

 

 毎日は『冬の第3波では、感染者数が十分に下がらない段階で宣言を解除した結果、再拡大を招いた。同じ失敗を繰り返してはならない』と宣言解除は慎重に行うべきことを主張した。

 

 また、五輪において『観客を制限付きで入れることは可能だとの声がある』ことを批判した。五輪は他のスポーツ観戦とは規模が異なり、『今回は史上最多の33競技が行われ、東京の近隣県や東北、北海道も会場となっている。観客を入れれば、関係者以外にも多くの人が市中を移動し、各地で感染リスクが増す』。

 

 経済効果の面でも、『無観客の場合、組織委が900億円と見込むチケット収入は失われる。それでも、人の流れの抑制や医療機関の負担軽減などメリットの方が大きい』。

 

 

 産経は、『英国型に加えインド型も含む変異株の抑え込みと、7月23日に開会する東京五輪の成否がかかっている』として、宣言延長を支持した。

 

 ワクチン接種について、『年齢、基礎疾患の有無を問わず、一人でも多くの人が早期に接種を受けられる柔軟な対応が求められる』として、杓子定規な対応を避けるよう求めた。

 

 ワクチンの『「打ち手」の拡大』について、『歯科医師に加え、救急救命士臨床検査技師なども打ち手とする政府の方針は当然』としてうえで、『欧米諸国が認めた薬剤師や理学療法士らも検討対象にすべき』として、打ち手拡大に慎重な医師会幹部らを批判した。

 

 

リンク

読売:

緊急事態延長 ワクチン接種に全力を挙げよ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

児相職員逮捕 保護した少女の信頼裏切った : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)教員の性暴力 子の被害広げぬために:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)宣言再延長 難局乗り切る戦略示せ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:緊急事態宣言の再延長 五輪優先の解除許されぬ | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】緊急宣言の延長 コロナ抑え込み加速せよ ワクチンの打ち手確保を急げ - 産経ニュース (sankei.com)

 

 

 『』内はリンクからの引用です。