再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】養護施設を出た若者、パレスチナ衝突

各紙の比較

 読売がサイバー攻撃とインフラ/避難計画、朝日が入管法改正案/浜岡原発停止10年、毎日が選手に向かう五輪批判/養護施設を出た若者、産経がパレスチナ衝突/日本医師会をとりあげた。

 

 養護施設を出た若者、パレスチナ衝突についてみていこう。

 

 

 

養護施設を出た若者

  毎日によると、『虐待などで親元を離れ、児童養護施設や里親家庭で育った若者』は『「社会的養護経験者」と呼ばれている』。

 

 『施設などでの公的な保護や養育は原則18歳まで』であるため『社会生活に必要なスキルが不十分なまま独り立ちを迫られ』、『社会に出てから生活の苦しさや不安に直面』する者が多い。

 

 厚生労働省の調査によると、金銭的な苦しさが目立つようだ。『回答した約3000人のうち、毎月の収支が「赤字」という人は23%』で、『過去1年間に病院を受診できなかったことがある人は2割に達し、うち7割弱が経済的な理由だった』。

 

 『背景には、学費がかさむ大学への進学率が低く、就職しても十分な所得を得にくい事情がある』。

 

 また、育児の不安を訴える人も多かったという。

 

 毎日は、厚労省が行う『日々の暮らしの相談などに応じる自立支援事業』を強化すること、『妊娠中から公的な相談機関を活用できる仕組みを整え』ること、虐待経験者などへのメンタルケアを継続すること、国と自治体が連携して『窓口となる自治体の体制も拡充』することなどを求めた。

 

 

 

パレスチナ衝突

 産経によると、『パレスチナ自治区ガザを実効支配するイスラム原理主義勢力ハマスは、ロケット弾千発以上をイスラエルに向け発射した。報復のためイスラエル軍はガザを空爆した』。

 

 『国連の中東和平特別調整官は「全面戦争」に拡大しつつあると警告』し、戦争前夜の雰囲気だ。

 

 『国連のグテレス事務総長は、米国とロシア、国連、欧州連合(EU)の4者により、双方の対話を促す意向を示した。安全保障理事会は緊急会合を開催した』。

 

 産経は本件を、中東情勢においてパレスチナ問題の優先順位が下がった反動とみている。『中東情勢の最近の焦点は、中東各地の武装勢力を支援して影響力増大を図るイランと、イランの動きを懸念するアラブ諸国との対立だった』。

 

アラブ諸国はイランへの対応を優先したため、『イスラエルアラブ諸国の対立構造は相対的に弱まった』。その結果、アラブ諸国に放置された形の『パレスチナ人は孤立感を深めていた』。

 

 

 

その他の話題まとめ

読売によると、『米南部の産油地帯と北東部間の約9000キロを結び、東海岸の燃料需要の45%を供給しているパイプライン』が『サイバー攻撃を受けて操業を一時停止した』。

 

 ・産経によると、『日本医師会(日医)の中川俊男会長ら14人の常勤役員全員』が、まん延防止等重点措置下の『4月20日に東京都内のホテルで開かれた自見英子自民党参院議員の政治資金パーティーに出席していた』ため、批判の対象となっている。

 

 

 

Q&A

Q.虐待などで親元を離れ、児童養護施設や里親家庭で育った若者は「□」と呼ばれている。厚労省の調査によると、毎月の収支が「赤字」という人は□%で、過去1年間に病院を受診できなかったことがある人は□割に達し、うち□割弱が経済的な理由だった。

A.社会的養護経験者、23、2、7

 

 

 

リンク

読売:

サイバー攻撃 基幹インフラをどう守るか : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

避難計画 災害弱者の逃げ遅れを防げ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)入管法改正案 採決強行は許されない:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)浜岡停止10年 災害念頭に脱原発を:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:選手に向かう五輪批判 根底に主催者への不信感 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:養護施設を出た若者 自立支える体制の構築を | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】パレスチナ衝突 「全面戦争」回避に努めよ - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】日本医師会 コロナ対応に全力を注げ - 産経ニュース (sankei.com)

 

 『』内はリンクからの引用です。