再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】首相長男の総務省接待

各紙の比較

 読売・朝日・毎日が首相長男の総務省接待をとりあげた。その他読売がWTO新トップ就任、朝日が国際化と国籍、毎日がバイデン氏の対中外交、産経が国産コロナワクチン開発をとりあげた。

 

 首相長男の総務省接待について、論調を比較する。

 

 

首相長男の総務省接待

 『総務省の谷脇康彦総務審議官ら幹部4人が、放送関連会社に勤める菅首相の長男から接待を受けていた』問題で、『武田総務相は、秋本芳徳情報流通行政局長ら2人を事実上更迭した』。

 

 接待の場での放送事業をめぐる意見交換について、『秋本氏は「話題に上った記憶はない」と述べていた』が、『詳細な発言内容を週刊誌が報じると、一転して認めた』(読売)。

 

 読売は、『虚偽の国会答弁や曖昧な説明で、問題をわいしょう化しようとしたのであれば、看過できない』と当事者を批判し、『処分するだけでなく、国会できちんと説明することが重要』と国会での説明を求めた。

 

 また菅首相が、長男を『「完全に別人格だ」』と述べて自身の責任を否定していることについて、『政府の要職にある以上、自らの影響力が及ぶ行政分野に、家族を関与させないように律するのが筋』と批判した。

 

 朝日は、総務省の調査で『東北新社の事業が話題になったことはない』とされてきたことにつき、『形だけのずさんな調査』と批判した。

 

 そして、『総務省に強い影響力を持つ首相の身内であることが、「特別扱い」の背景にあるのではないか』と推測し、『権力者への忖度(そんたく)』から公務員の倫理原則を曲げてはならないと訴えた。

 

 毎日は、『東北新社側が、首相の長男が同社の社員であるという立場を利用して、BSやCS事業の許可や認定を有利に進めようとしたのではないか』という点を重視している。

 

 そして、文春オンラインで公開された会話の録音データにつき、『元総務政務官小林史明自民党衆院議員について、秋本氏が「どっかで一敗地にまみれないと」と語っていること』を問題視した。『小林氏は別の会社のBS参入を推していた』ため、このような発言が生まれたようだ。

 

その他の話題についてのまとめ

・国籍に関する朝日社説によると、『「自己の志望で外国籍を取得したときは日本の国籍を失う」とする国籍法11条』が裁判で争われている。海外在住の日本人が、仕事など行う際に現地の国籍を求められることがあるためだ。他国では2重国籍が認められることも多く、『条件付きを含め7割以上の国が重国籍を認めている』。

 

・国産コロナワクチンに関する産経社説によると、『日本の開発費は欧米や中国の10分の1以下』だという。令和2年度第3次補正予算で、ワクチンの国内開発に『約1200億円』が支出されるが、『米国が昨年5月に打ち出したワクチン開発計画「ワープ・スピード作戦」の予算は1兆円規模』で、欧州や中国も同規模という。

 


Q&A

Q.国連によると条件付きを含め□割以上の国が重国籍を認めている

A.7

 

Q.令和3年2月時点で、日本のコロナワクチン開発費は欧米や中国の□だ。米国が昨年5月に打ち出したワクチン開発計画「ワープ・スピード作戦」の予算は□円規模で、欧州や中国も同規模という

A.10分の1以下、1兆

 


リンク

読売:

総務省接待 事実を公表して疑惑に答えよ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

WTO新トップ 機能不全状態を打開できるか : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)国際化と国籍 時代に沿った見直しを:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)首相長男接待 放送行政の信頼揺らぐ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:総務省幹部の更迭 疑惑の解明はこれからだ | 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:バイデン氏の対中外交 同盟国との調整を綿密に | 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】孤独担当相 国民へ強いメッセージを - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】コロナワクチン 国産の開発と生産を急げ - 産経ニュース (sankei.com)