再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】森会長辞任、米中首脳会談

各紙の比較

 読売・朝日・毎日が森会長辞任を、朝日と産経が米中首脳会談をとりあげた。その他読売がコロナワクチン承認、産経が新電力会社の苦境をとりあげた。

 

 米中首脳会談に関連して、産経は『バイデン氏と習氏は旧知の仲である』ことを紹介しており興味深い。『副大統領時代の2011年に訪中し、当時国家副主席だった習氏と対話を重ね、翌12年の習氏訪米の際は、ホスト役を務めた』とのことだ。

 

 森会長辞任について論調を比較する。

 

 

森会長辞任

 東京五輪パラリンピック大会組織委員会森喜朗会長が、女性蔑視発言の責任をとって辞任することとなった。『森氏は川淵三郎日本サッカー協会相談役に後任を打診し、川淵氏もいったん受諾した』が、『会長ポストは本来、理事会で選任する』ものだ。『手順を無視して森氏が後継者を指名したことに対し、与党からも「密室」での決定になるという批判が出た』ため、川淵氏は後任を辞退した(読売)。

 

 読売は、『森氏の発言は、日本は性差別の残る時代遅れな国だ、という印象を国際社会に与えてしまった。五輪の運営を担う立場として、自覚を欠いていたのは明らかだ』と強く批判した。また後任会長について、『森氏が後継を指名するのは筋が違う』と指摘し、『様々な意見を踏まえ、透明性のある形で決めるべきだ』と述べた。

 

 朝日は、森氏と川淵氏のみならず、『組織委の評議員会と理事会の合同懇談会』の責任も指摘した。『会長らを解任する権限を持ち、組織委のガバナンスを担うこの二つの機関が正常に機能していれば、ここまで混迷が長引き、深刻化することはなかったはず』ということだ。

 

 毎日は、社説をこの1本にしぼり、幅広い視点で論じている。そのなかでも、『そもそも、森氏というトップの下でなぜ組織委が運営されてきたのか』の検証は秀逸だ。

 

 『バブル崩壊後、民間資金に頼れなくなったスポーツ界は財政的に困り、選手強化を進めるうえで国からの補助金を当てにした』中で、『スポーツを管轄する文部行政に影響力を持つ自民党文教族」の重鎮』である森市の影響力が拡大した。その結果、スポーツ選手出身者が政治家対して『物言えぬ閉鎖的な雰囲気』が生まれたとのこと。

 

 


Q&A

なし

 


リンク

読売:

五輪会長辞任 森氏の決断遅れが混乱広げた : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

ワクチン承認へ 緊密な連携で接種を滞りなく : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)森会長辞任 目を覆うばかりの混迷:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)米中首脳協議 対話による緊張緩和を:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:森会長辞任と後継人事 旧弊を改めていく契機に - 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】苦境の新電力 救済は自由化に逆行する - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】米中首脳電話会談 覇権追求「誤解」ではない - 産経ニュース (sankei.com)