各紙の比較
朝日と産経が韓国文大統領の会見をとりあげた。その他読売がトランプ大統領退任と電力不足、朝日がSNS規制、毎日が医療体制の逼迫とメルケル後のドイツ、産経が米のパリ協定復帰をとりあげた。
韓国文大統領の会見について、昨日の毎日も含めて比較する。また、ドイツの首相後継候補について確認しておく。
韓国文大統領の会見
韓国文在寅大統領の年頭会見のうち、慰安婦問題と徴用工問題について各紙がとりあげた。
文大統領は慰安婦問題について、『2015年の日韓合意を「両国政府間の公式合意」と認めた』。徴用工問題については、『韓国で差し押さえられた日本企業の資産の現金化は「望ましくない」と明言』し、『外交的解決を図り、韓国政府が原告を説得する必要性にも言及した』。(以上毎日より)。
朝日は、発言が『遅きに失した』ことを批判しつつ、『自分の言葉で関係改善に向けた見解を表明したことは評価』した。そして徴用工問題では、日韓協議につき『まず韓国側がたたき台を示すこと』を求め、慰安婦合意については、『今からでも事業の再開に動く』ことを求めた。
毎日は、『具体的な対応は示さなかった』ことを指摘し、日韓両国に関係改善に向けた取り組みを求めた。また、韓国側が態度を変化させた理由について、米バイデン政権発足、北朝鮮問題、米中対立、新型コロナ問題などの国際的問題が山積していることをあげた。
産経は、『言葉だけの話なら、額面通りに受け止めるわけにはいかない』と懐疑的にみている。そして、これらの問題が『日韓で協議すべき話ではない』として、もっぱら韓国側に『空虚な言葉の羅列ではなく、解決に向けた具体的な行動』を求めた。
メルケル後のドイツ
毎日は、メルケル独首相が今秋退任したあとの後継候補について紹介した。『キリスト教民主同盟(CDU)は新党首に、西部ノルトライン・ウェストファーレン州のアルミン・ラシェット州首相を選』び、『新党首は首相後継の有力候補』となった。『党内左派でメルケル路線の後継者と目され』ている人物とのこと。
その他の後継候補として、CDUの姉妹政党であるキリスト教社会同盟(CSU)のゼーダー党首や、『CDUの若手、シュパーン保健相』などの名前が挙げられている。
Q&A
Q.ドイツのキリスト教民主同盟(CDU)は新党首に、西部ノルトライン・ウェストファーレン州の□州首相を選び、新党首は首相後継の有力候補となった。
A.アルミン・ラシェット
リンク
読売:
トランプ氏退任 「負の遺産」はあまりに大きい : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
電力不足 幅広い連携で安定供給を図れ : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)
朝日:
(社説)文大統領会見 解決へ実効的な行動を:朝日新聞デジタル (asahi.com)
(社説)SNSの規制 事業者の責任は重大だ:朝日新聞デジタル (asahi.com)
毎日:
社説:医療体制の逼迫 崩壊防止は政治の責任だ - 毎日新聞 (mainichi.jp)
社説:「メルケル後」のドイツ 対話と協調の政治継続を - 毎日新聞 (mainichi.jp)
産経: