再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】東京都のGoTo見直し

各紙の比較

 朝日・毎日・産経が東京都のGoTo見直しを、朝日と産経が香港で活動家に実刑判決が出されたことをとりあげた。その他読売は中国のTPP加入検討とコロナ下の介護問題、毎日は税制改正をとりあげた。

 

 GoTo見直しについて論調を比較する。

 

 

東京都のGoTo見直し

 菅首相小池都知事は、東京都のGoToトラベル事業について、『65歳以上の高齢者や基礎疾患がある人に、都内発着分の利用を一時自粛するよう呼びかけることで合意した』(朝日)。これについて各紙は、対応の遅さと不十分さを一斉に批判した。

 

 朝日は、 対応の遅さの原因が『緊急事態宣言時の休業要請の範囲をめぐって対立して以来続く、コミュニケーションの不全』にあると指摘した。

 

 見直しの内容について、『もともと慎重な行動を呼びかけてきた高齢者や基礎疾患がある人だけに、改めて自粛を求めても、感染拡大への不安は拭えない』と、効果は限定的であるとのみかたを示した。

 

 そして、『菅政権が経済活動の維持を優先するあまり、感染防止がおろそかになっているのではないか』と憂慮し、『長い目で見れば、経済活動を継続するためにも、感染拡大の抑制を優先すべき局面がある』と、感染対策を優先するよう主張している。

 

 毎日は、医療現場の切迫をデータをあげて強調した。『重症者は500人近く』に上り、『先月末時点でコロナの病床使用率は15都道府県で25%を超え』た。『医療提供体制への負荷が高まる「ステージ3(感染急増)」以上に当たるレベルだ』という。

 

 GoToについては、対応が不十分かつちぐはぐであることを批判し、『政府は、感染の急拡大を抑えるための一貫した対策を打ち出さなければならない。国民や地方自治体に責任を押しつけるようなやり方は改めるべきだ』と、政府が主体的な役割を果たすよう求めた。

 

 産経は、政府と東京都が『判断を押し付けあい、いたずらに時を浪費し、その間も感染は広がり続けた』うえ、結論が『「お願い」』にとどまったことを批判した。

 

 そして、トラベル事業が『移動の奨励であり、自粛要請とは矛盾している』ことを指摘したうえで、『自民党は政府に、トラベル事業を来春の大型連休ごろまで延長することを求めている』ことにつき、『感染の収束を図る方が先ではないか』と疑問を呈した。


Q&A

なし

 


リンク

読売:

中国とTPP 厳格なルールを守れるのか : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

介護サービス 感染症への備えを計画的に : 社説 : 読売新聞オンライン (yomiuri.co.jp)

 

朝日:

(社説)GoTo見直し あまりに遅く不十分だ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

(社説)香港の法治 言論の弾圧をやめよ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

 

毎日:

社説:コロナ自粛と医療体制 これで崩壊を防げるのか - 毎日新聞 (mainichi.jp)

社説:税制改正と暮らし 格差是正の議論が足りぬ - 毎日新聞 (mainichi.jp)

 

産経:

【主張】香港で周氏ら実刑 日本政府は釈放を求めよ - 産経ニュース (sankei.com)

【主張】東京の自粛要請 この期に及んでお願いか - 産経ニュース (sankei.com)