再受験医師の社説比較

医学部再受験し、地方国立大学を卒業した精神科医です。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】参院1票の格差、児童虐待

各紙の比較

 朝日と毎日が参院1票の格差訴訟をとりあげた。その他読売が五輪と無形文化遺産、朝日が児童虐待、毎日がコロナと文化芸術支援、産経が核のごみ文献調査と日豪首脳会談をとりあげた。

 

  参院1票の格差訴訟につき比較し、児童虐待の現状をみておく。

 

 

参院1票の格差

 2019年の参院選における1票の格差は、最大3.00倍だった。この憲法適合性を問う訴訟で、最高裁が合憲の判決を出した。朝日は最高裁を強く批判し、毎日も批判的に現状分析をした。

 

 朝日によると、最高裁は『16年選挙で導入された鳥取・島根、徳島・高知の合区を、反対論もあるなかで維持したことを評価し、「格差是正を指向する姿勢が失われたと断ずることはできない」と述べ』た。

 

 これに対し朝日は、『司法に課せられた使命を忘れ、政治におもねったとしか思えない判断』と強い言葉で批判した。理由のひとつとして、公職選挙法にあった『抜本的な見直しについて引き続き検討を行い、必ず結論を得る』という不足が削除され、『憲法の趣旨にのっとり引き続き検討する』という付帯決議がかわりに追加された事実を指摘した。そして、『「是正を指向する姿勢」など国会にはない』と断定した。

 

 毎日は、最高裁が評価した制度改正が『自民党の党利党略によるもの』で『定数増には他党を懐柔する面もあった』と主張した。また、合区の弊害として、『昨夏選挙では合区対象の4県のうち、3県の投票率が過去最低だった』ことを指摘した。

 

 そして、『都道府県を選挙区としたままでは格差の拡大は避けられない』ため、参院のあり方を議論する必要を訴えた。

 

 

児童虐待

 朝日によると、『全国の児童相談所(児相)が2019年度に対応した子どもへの虐待件数が、過去最多の19万3780件にのぼった。前年度より3万3942件多く、増加幅も過去最大だ』という。

 

 その内訳について、『10万件超と全体の半数以上を占めるのが、子どもの目の前で親が配偶者に暴力を振るう「面前DV(家庭内暴力)」を含む心理的虐待』とのこと。

 

 政府の対策として、『全国約200カ所の児相で虐待に対応する児童福祉司を、22年度までに5260人にする計画』がある。問題は職員の数だけでなく、『児相に配置されている児童福祉司の約5割は、勤務経験が3年に満たない』という。

 


Q&A

Q.全国の児童相談所(児相)が2019年度に対応した子どもへの虐待件数が、過去最多の□件にのぼった。前年度より3万3942件多く、増加幅も過去最大だ。

A.19万3780

 

Q.子どもへの虐待のうち10万件超と全体の半数以上を占めるのが、子どもの目の前で親が配偶者に暴力を振るう「□」を含む心理的虐待だ。

A.面前DV(家庭内暴力

 


リンク

読売:

東京五輪の準備 感染の防止策に万全を期せ : 社説 : 読売新聞オンライン

無形文化遺産 世界が称賛した伝統建築の技 : 社説 : 読売新聞オンライン


朝日:

(社説)児童虐待急増 児相の体制強化を急げ:朝日新聞デジタル

(社説)参院定数訴訟 国会の怠慢許した判決:朝日新聞デジタル


毎日:

社説:参院1票の格差「合憲」 安堵せず抜本改革議論を - 毎日新聞

社説:コロナと文化芸術支援 もっと使いやすい制度に - 毎日新聞


産経:

【主張】文献調査開始 核のごみ処分への一歩だ - 産経ニュース

【主張】日豪首脳会談 安保協力を新たな次元へ - 産経ニュース