再受験医師の社説比較

司法浪人から医学部再受験し、地方国立大学を卒業しました。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説比較】WFPにノーベル平和賞、NHKネット事業費

各紙の比較

 朝日と毎日がWFPのノーベル平和賞受賞、毎日と産経が学術会議人事についてとりあげた。その他読売がNHKネット事業費と雇用問題、朝日がかんぽ生命営業再開、産経が社会保障全般についてとりあげた。WFPとNHKネット事業費について知識をまとめる。

 

 学術会議人事については特に進展はなく、それぞれが自説をくり返しているだけだ。いずれの立場の人も、読んで得られるものはないだろう。

 

 

WFPにノーベル平和賞

 今年のノーベル平和賞は、国連世界食糧計画(WFP)に授与されることとなった。新型コロナの影響による飢餓拡大が懸念されていることを受けての受賞だろう。朝日と毎日はともに、世界の飢餓の現状を紹介し、アメリカのトランプ政権をはじめ、支援に後ろ向きな自国第一主義の国家を批判している。

 

 朝日によると、『慢性的な栄養不足は6億9千万人』、『最低限の食料さえ入手困難な人は約1億5千万人とみられていたが、コロナの影響で2億7千万人まで増える恐れがある』と飢餓は拡大傾向だ。『WFPは5600台のトラック、30隻の船、100機近い飛行機を動かす世界最大の人道支援機関である。毎年運ぶ量は150億食に上』る。WFPの飢餓救済に果たす役割は大きいようだ。

 

 毎日によると、 『19年時点で飢餓に苦しむ人は世界で1億3500万人と、近年では最悪の状況』であるうえ、新型コロナの影響で『20年には飢餓の人々は2億6500万人に急増』する見込みという。WFPは2019年に『88カ国で約1億人に食料を供給している』というので、昨年どおりの支援では全く足りていないことがわかる。数字が朝日と毎日でやや異なるのは、四捨五入する位の違いによるものか。*1

 

 

NHKネット事業費

 読売は、NHKのネット事業費拡大傾向を紹介し、批判している。NHKのネット事業費は、2015年より受信料収入の2.5%を上限とするよう定められている。ところが、『2021年度のネット事業費の見通しは、総額で受信料収入の2・94%』と増額傾向だ。読売は『安定的な受信料収入を得て、優遇された立場のNHKが、野放図な事業拡大で民放の経営を圧迫することがあってはならない』と民業圧迫を警戒し、NHKは『再編やリストラを断行するべきである』と求めた。テレビ局と関係が深いのは朝日・毎日・産経も同じはずだが、読売だけがこの問題をとりあげているのは興味深い。

 


Q&A

Q.2020年のノーベル平和賞は、□に授与される。

A.国連世界食糧計画(WFP)

 

Q.19年時点で飢餓に苦しむ人は世界で□人と、近年では最悪の状況であるうえ、新型コロナの影響で20年には飢餓の人々は□人に急増する見込みである。

A.1億3500万2億6500万

 

Q.WFPは2019年に□カ国で約□人に食料を供給している。

A.881億

 

Q.NHKのネット事業費は、2015年より受信料収入の□%を上限とするよう定められている。

A.2.5

 

 
リンク

読売:https://www.yomiuri.co.jp/editorial/20201009-OYT1T50266/

朝日:https://www.asahi.com/articles/DA3S14653227.html?iref=pc_rensai_long_16_article

毎日:https://mainichi.jp/articles/20201010/ddm/005/070/146000c