再受験医師の社説比較

司法浪人から医学部再受験し、地方国立大学を卒業しました。 毎日全国紙の社説を比較します。多面的な見方を養い、幅広い知識をつけることを目標にしています。 勉強の手段としてAnkiというアプリを使用しており、これに転記できるようなQ&Aを付け加えています。

【社説よみくらべ】大坂なおみ選手、外国人政策

各紙の比較

毎日と産経がテニスの大坂なおみ選手の全米オープン優勝についてとりあげたが、他は各紙話題が別れた。読売はASEAN会合での米中対立とGoToの東京適応、朝日は社会保障改革と外国人政策、毎日は福島県内の除染なしの避難解除、産経が立憲民主党と国民民主党の結党大会についてとりあげた。それぞれ読み応えのある内容だったが、外国人政策についての朝日社説に含まれるデータを確認しておきたい。

 

大坂なおみ選手

テニスの大坂なおみ選手が、全米オープンで優勝した。黒人の父を持つ大坂選手は、『白人警察官らに殺害された黒人被害者7人の名前がそれぞれ記されたマスクを用意し、試合ごとに着けて入場』(毎日)することで、『人種差別に抗議』(毎日)する姿勢を示した。

 

朝日はすでに昨日この件をとりあげ、大坂選手の行動は『 米国で構造的な人種差別に抗議する「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命も大切だ)」運動』に連動したものであると解説した。大坂選手が『別の機会に、均質的な日本社会で、人種差別問題を訴え理解を得ることの大変さにも言及している』ことを紹介し、『私たちが住む日本にも様々な場面で差別は厳としてある』ことに繋げる朝日らしい内容だ。

 

毎日は、『選手らが政治宣伝に利用される危険』にふれつつも、人種差別は『普遍的な人権問題』であり『政治的な立場とは関係な』いとして、大坂選手の姿勢に賛同した。内容に文句はないが、朝日や産経と比べると独自性に欠けるという見方もあるかもしれない。

 

大坂選手はツイッターに「祖先」から「受け継いだ血」について書き込んでいるが、産経によると『それはハイチ出身の黒人の父、日本人の母、北方領土出身の祖父の血』だという。北方領土出身の祖父というのは朝日、毎日にはなかった視点だ。もっとも、『差別への反対は普遍的な人権行動』、『選手にも、堂々と意見を述べる自由や権利がある』という点では毎日と一致している。産経の購読者にはこの件を快く思わない層もいるのではないかと想像するが、独自の視点を交えつつ正面から取り上げた姿勢は立派と思う。また産経は車いすテニスの国枝慎吾選手や女子ダブルスの上地結衣とジョーダン・ホワイリー組も優勝していることを付け加えている。

 

 

外国人政策

朝日によると、外国人労働者の人数は『昨年10月末時点で165万人と第2次安倍政権の間に倍増し、就業者全体に占める割合は2%を超えた』とのこと。朝日はコロナ下で外国人の失業者が増加するとともに『技能実習生の来日が滞』っていることを指摘した。そのうえで、技能実習制度の『縮小・廃止に本気で踏み出すべき』であり、『日本語習得の手助けや日本語が母語でない子の学びの確保』、『病気やけがで働けなくなった時の支援』など環境整備を訴えた。

 

 

Q&A

Q.外国人労働者の人数は2019年10月末時点で□人と第2次安倍政権の間に倍増し、就業者全体に占める割合は□%を超えた

A.165万、2

 

 

リンク

朝日:https://www.asahi.com/articles/DA3S14623408.html?iref=pc_rensai_long_16_article

毎日:https://mainichi.jp/articles/20200916/ddm/005/070/057000c

産経:https://www.sankei.com/column/news/200916/clm2009160003-n1.html